白シャツは男性にとって欠かせないファッションスタイルであり、基本中の基本とも言えます。10代から50代、60代、いえ70代以上の男性も白シャツを粋に着こなしている方は大勢いらっしゃいます。
白シャツは何と言っても清潔感、爽やか感、カジュアル感など、どれにでも合うのが魅力ではないでしょうか?それ故に老若男女を問わず昔から白シャツは愛用されているのです。
メンズファッション全般を見てみますとビジネス、プライベートの何のシーンを考えてみても白シャツと言うのはいつどの場面でも活躍ができるメンズファッションには欠かせないマストアイテムになっています。
白シャツがオシャレの基本と言え、とても人気が高く男女共に好感度の良いアイテムになっているので上手く着こなしたいところ。ここではシンプル故に難しい、白シャツの魅力や着こなしについてご紹介します。
白シャツの基本知識
一口に白シャツと言っても素材やタイプでいくつかの種類に分類されます。まず、素材に注目すると大きくはオックスフォードとブロードに分かれます。
オックスフォードと言えばイギリスの地名を連想させますが、やはり発祥はイギリスの伝統スポーツ「ポロ」の選手が愛用していたシャツの織り方にあるようです。
オックスフォード素材はやや遠目からでもツブツブ感がわかる風通しの良い頑丈な生地です。そのため洗濯してもしわになり難くカジュアル感抜群の生地と言えます。
日本でもカジュアルな白シャツと言えばオックスフォード生地を思い浮かべる方は多いでしょう。
一方、ブロード素材というのはブロードクロスという織り方の生地で主にスーツを着用する際のインナーシャツとして使われています。オックスフォードに比べて見た目も触った感触もスベスベ感があるのが特徴です。
ちなみに素材の原料としてはコットンもあればシルクもあります。コットンの方が目が粗く感じますのでコットンならばオックスフォードでシルクならばブロードかと言えばそうではありません。
オックスフォードもブロードも「織り方」の技法名であり原料とは無関係です。従ってコットンでブロードもあればシルクでオックスフォードの素材もあります。
いずれにしてもカジュアル感を出したいのかフォーマル感を出したいのかで素材を選ぶことがポイントになります。
様々な種類の白シャツをシーンによって使いこなそう
必ず白シャツは数枚は持っておいた方が良いですが、同じ白シャツでも、どのようなシーンでどのような活躍が期待されるのかを知っておくとコーディネートにも困らないと思いますので種類やシーンについていくつか記載をいたしますので参考にしていただければと思っております。
ビジネスシーンにおける白シャツ
昭和初期の高度経済成長期より日本のビジネスシーンでは黒や紺のスーツを見にまとい、白シャツにネクタイをすることが言わばサラリーマンのユニフォームになっていました。
昔からビジネスシーンにおける白シャツと言うのは全く違和感がありませんし、今でも万人に受け入れられやすいシャツになりますが、クールビズが日本に浸透してきてからは全くそのままの白シャツだとネクタイもありませんのでちょっと腑抜けになってしまいがちです。
特に6月~10月のクールビズシーズンに関しましてはビジネスシーンにおける白シャツは少し工夫を凝らした方が良いでしょう。
具体的にはどのようなことかと言いますと同じ白シャツでも実は良く見ると薄くストライプや孔子の柄が入っているだけでも印象が違ってきます。また襟の部分や袖の部分を縫ってある糸の色が黒や青で縫ってあるワイシャツがありますが、記事の色自体は真っ白でもワンポイントで色が違うだけでも周りから見た印象がガラっと違ってきます。
そしてもう1つビジネスシーンにおける白シャツを選ぶ時に拘りたいのがシルエット。一昔前までは自分の体型よりも少し大きめのワイシャツでも格好が付いたのですが、昨今ではジャストサイズやスリムタイプが流行っていますので流行の波に乗り遅れないようにご自分の体型に合ったワイシャツを選ぶようにいたしましょう。
ビジネスカジュアル(ビジカジ)のメンズファッションについてまとめていますのでこちらの記事も一緒によろしければお読みください。
プライベートシーンにおける白シャツ
中学生や高校生の時には私服を選ぶ時にはプリント柄や派手な原色のシャツが目立って良かったかも知れませんが、20歳を超えてだんだん大人になって来るとプライベートシーンにおける白シャツをいかに着こなすかと言うことがオシャレにつながって行きます。
特に学生から社会人になると仕事着がスーツになる方が増えてきますのでプライベートシーンにおける白シャツは大人っぽく見えますし、白と言うのは他の色に比べると清潔感がありますので女性から見ても理想の男性像は優しくて清潔感がある人が良いと言う意見が多いです。
プライベートシーンにおける白シャツは、デートの時には間違えなく女性の心を揺さぶることは間違えないでしょう。また会社のオリエンテーションや社員旅行でで私服を来て会社の人たちと会うケースもあると思います。
もしもあまり私服を持っていないと言う方なのであれば社会人の私服のスタンダードと言っても良いチノパンとプライベートシーンにおける白シャツを着て行けば誰からも突っ込まれることがなく困ることはないでしょう。
白Tシャツ
老若男女や国籍を問わずに白Tシャツはビジネス、カジュアルを通してスタンダードなアイテムと言えるでしょう。
主に白Tシャツはアウターとなるシャツの下に肌着として着るパターンもありますが、古くからはジーンズとの相性がとても良いですので、夏場は白Tシャツにジーンズ、そして秋にはジャケットや革のライダースを着てもオシャレにみえます。
また中学生や高校生の時には白Tシャツよりも柄付きシャツやプリントTシャツの方がカッコイイとされていた時もありましたが、だんだん大人になるにつれて白Tシャツが飽きが無いと言うことでメンズファッションのコーディネートを考える上でも重宝するアイテムになってくるのです。
また白Tシャツの生地については一昔前までは綿とポリエステルの物が多かったですが、クールビズ以降については汗が乾きやすいドライシャツと呼ばれる通気性と吸水性に優れているタイプの商品も発売されるようになって来ましたので労働者や運動をする中学生、高校生の間でもより一層取り入れられやすくなって来ている風潮となっております。
ただ過去と現在とで違うと感じることは過去はどちらかと言うと自分の体型よりも少し大きめの白Tシャツを着た方がカッコいいとされていましたが時代の流れで今はボディーラインがクッキリと分かるくらいのジャストフィットか少しタイトなものが好まれるようになっています。
白シャツのコーディネート
いろいろなシーンに似合う白シャツですが、幾つか白シャツコーディネートを知っておくといざという時に困りませんし、無駄なお買い物をしなくても良くなります。
ここでいくつかの白シャツのコーディネートをご紹介させていただきます。
まず初めにご紹介をさせていただくのはパンツはくるぶしを見せてオシャレ度を上げるアンクルスキニーで靴はクラッシックの中にもカジュアルさがあるバレエシューズ、そして気になる上半身はボーダーTシャツを着て、その上に白シャツを着ます。
どのように着こなすかというとフロントのボタンは閉めずに袖も七分袖の長さ程度まで3回くらい折って着ます。ジャケット感覚で白シャツのコーディネートをすれば全体的なシルエットがボーダーシャツを着ているので一見子供っぽく見えてしまいがちですが、白シャツ一枚が皆さまを大人っぽく見せるアイテムとなるのです。
また少し違った白シャツのコーディネートといたしましては夏にオススメのファッションとしては、下半身は茶色でタイト目のサイドラインパンツでくるぶしあたりまで折って履きます。そして靴は黒のローファーを履き、上半身は半袖のリネンシャツをボタンを閉めて着ます。
全体的な色の使い方としても足元は黒、パンツは茶色で上半身が白になりますので落ち着いた雰囲気に見えます。
カジュアル感満載の白シャツとジーンズ
尚、白シャツのコーディネートを語る上では昔から定番となっていて欠かせないのがジーンズとの組み合わせです。
学生の普段着、サラリーマンの休日ファッションとしてもカジュアル感を100%演出できるのはやはり白シャツにジーンズですね。季節にもよりますが、肘下まで腕まくりをしたりボタンを上2つくらい外したりしてみるとラフ感が出ます。
裾出しにブルージーンズ、デッキシューズかサンダルという組み合わせでスッキリ感満載になります。一昔、二昔前の世代の方やその世代感を出したい場合などは下駄を履くというのも個性をアピールできますね。
定番はノー靴下。
足元のスッキリ感も演出したいものです。
また、白シャツ自体もキュッとしまったもの、逆にやや大きめのだぶつき感のあるものを着ることによってTPOに応じたイメージを作ることができます。体にフィットしたサイズのシャツならば落ち着きの中にもシャープさを表現できます。アクティブな場面でも十分通用するでしょう。
だぶつき感のあるシャツなら緩い気分の休日などにリラックスした感じが出て、周囲の緊張をほぐす効果が表れるかもしれませんね。
今から30年くらい前までは太めのジーンズに白のオックスフォードシャツを着ることで当時のオシャレさを醸し出していましたが、今の時代の白シャツとジーンズの組み合わせとしては細身のジーンズをくるぶしの丈までで履いて白シャツを着こなす訳です。
ただ今流行っている生地はリネン生地の白シャツ。分かりやすく言いますと麻になります。
リネン生地のメリットとしては通気性があって吸水性もあります。さらに汚れが落ちやすくて肌に優しく柔らかいので着心地が全然違います。夏でもオシャレとしてリネン生地の白シャツを着ることもできますし、軽いので持ち運びにも困らないので白シャツのコーディネートの可能性が増えている理由としてはリネン生地がそうさせているのかもしれません。
以前はオックスフォードシャツが流行っていた時期もありましたがオックスフォード生地はしっかりしている分、厚みがありますので特に夏は暑いと言うデメリットがあったのです。
白シャツときれいめパンツの組み合わせ
ジーンズ以外のパンツに合わせることでよりスッキリ感、ややフォーマル感が演出できる場合があります。チノパンツのストレートタイプやスリムパンツも爽やかなスタイルになるうえ、落ち着いた雰囲気も演出でき大人っぽくなります。
テーパードパンツは足首に向かってだんだんと細くなっていくので白シャツと合わせればより足長感が目立ちます。黒の細身パンツと組み合わせれば白黒のコントラストによりはっきり、スッキリとした大人のスタイルになります。
そもそもきれいめのファッションが分からない場合は、以下のページを参考にしてください。
インナーへのこだわり
白シャツを着る際にはインナーにも気を配りたいものです。
黒系などの濃いめの色のインナーを着れば引き締まった感じがします。また薄めのグリーン、カーキ色などのインナーには落ち着いた感じを抱かせる効果があります。
インナーが濃いめの色なら意外と落ち着きのある着こなしになります。
夏にはボーダーのインナーも良いでしょう。
季節感が出て活動的に見えます。
白シャツの外にベストやジャケットを着けたり、カーディガンを肩掛けしたりしてアクセントをつける方法もあります。
この場合も薄めの色で落ち着きを出したり、濃いめの色でアクセントを付け引き締まった感じがでます。
白シャツを脱いで肩に掛けたり、腰に巻いてアクセントにするという着こなし方もありますが、ちょっと勇気がいるかもしれませんね。
小物でアクセント
白シャツはシンプルなだけにアクセントに欠けると思われる方もいらっしゃることでしょう。そういうときは小物アイテムを身に着けてみましょう。
まずは帽子です。
白シャツに黒系のハットで決めればシャープさが出ますね。また、アイボリー系の薄めの色で合わせればよりカジュアルになります。パナマ帽を合わせればおしゃれ感もアップします。
スポーティーな感じを出そうと思えばキャップも良いでしょう。
黒っぽいベースボールキャップを白シャツに組み合わせると背高感も出ます。
メガネ、サングラスのアイテムも欠かせません。
ベースが白シャツなので濃いめのフレームやサングラスを掛けたり、胸の第2ボタンを外した辺りに掛けるのも面白い。
ここは思い切ってフレームの色を派手にする手もあります。季節感の演出に効果的なので変えてみるのもいいです。
さらに靴やベルト、鞄が同色系でまとまると統一感があり、白シャツでもより個性的になります。
TPOに応じてネクタイをするのも良いアクセントになります。
カジュアルな場面では原色系の派手めのネクタイ、ややフォーマルな場面ではシックなネクタイでカジュアルな中にも落ち着きを醸し出すことができます。
様々な種類の白シャツをシーンによって使いこなそう
白シャツはメンズファッションの基本中の基本であるがゆえにそのコーディネートも実に幅があるといえます。
シンプルなのにアピールしすぎじゃないか?と思うかもしれませんが、着こなしの基本は大切です。きれいめなコーデもしやすく、カジュアルでもいける白シャツの自由度の高さ魅力的です。
その日の気分や天候、場所、集まる人たちなどを思い浮かべながら自由にパンツや小物を選択する、その感性が大事になってくるので個性を出すのは少し難しいかもしれませんが、白シャツのコーデは誰が決めたものでもありません。
昔からメンズファッションの基本として積み上げられてきたものです。
今、白シャツを着こなそうとする人たちはそれら幾多もある選択肢の中から自分に合うスタイルを自由にチョイスする勇気が求められているだけです。もし飽きなくて大人っぽいファッションをしたいと思っている方がいらっしゃいましたらまずは白シャツを活用して新しいスタイルに挑戦するのがいいと思います。